*** Mar.1989 ***
当時現地で使ったものなどを少しだけ紹介します。
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まずは今は役目を終えた西ドイツマルク。
上の写真は、当時の西ドイツ通貨の20マルク紙幣と10ペニッヒ硬貨、そしてAMEXのマルク版トラベラーズチェック。当然ながら今のユーロと違い自国でしか使えませんでした。
ちなみに当時もドイツではほとんどがカード払いOKでした。
(Apr2020追記:日本のキャッシュレス、30年以上経っても追いついていません。)
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どの街へ行っても、まず駅前のインフォメーションに行ってもらっていたのがこれ↓。
今はネット環境があればスマホのマップが助けてくれますが、当時はこのフリーマップが無ければ始まりません。
ちなみにこれは、フランクフルト・アム・マイン市街地の1989年版です。
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それとこれも一緒にもらっていました。
このホテルリストを頼りに、実際にホテルを訪ねてその日のねぐらを確保していました。
今はネット環境さえ確保していれば、部屋の設備や評判を確認しながらスマホで簡単に予約できます。
このホテルリストである程度の設備内容はわかりますが、実際に行って部屋を見るまでは何にもわかりません。ま、当たりはずれがあっておもしろかったのも事実ですが。
それにしても、地図を読むのが苦手な人はどうしていたんでしょうか?
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鉄道での移動にはこれ↓。
トーマスクックの時刻表です。今は日本全国どこにいてもAmazonですぐに注文できますが、当時は限られた場所でしか買えなかった記憶があります。
それより何より今は地図やホテル予約同様、ネット環境さえあれば、ドイツ鉄道のスマホアプリ“DB Navigator”で全て事足ります。でも当時のように、少ない情報で不安げに歩いていた時のほうが、鮮明な記憶に残るんじゃないでしょうか。
(Apr2020追記:2019年9月、トーマスクック社が破産してしまいました。時代の流れというものはなんと恐ろしいものなのでしょうか。)
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買い物か食事か忘れましたがお店の人が書いた伝票です。
“レ”がひっくり返っているのは数字の“1”ですが、それがわかるまでにしばらく時間が必要でした。今も昔もヨーロッパではこういう表記なんですね。
ところ変われば何とやら、何事も経験しなければわかりません。
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デジカメの無い当時使っていたのがこの↓銀塩一眼。
単焦点の絞り優先AEカメラです。
被写体深度を意識しながらピント合わせてカシャッ、F1.4の明る~いレンズは、空気感まで映るような感覚を覚えたものでした。minoltaのカメラ、銀塩一眼とともに遠い過去へ置き去りになりましたね。。。
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そしてアナログデータのデジタル化に使ったのがこれ↓。
ニコンCoolScanⅡ!帰国の5年後に購入したのですが、手ごろな価格になったとは言え結構値の張るものでした。マウントスライドを一枚一枚手間暇かけてデジタル化したものです。
倒産したICMの128MBMOドライブも懐かしい!
(Apr2020追記:MOはほぼ絶滅し、また、容量がこの4000倍もあるMicroSDが私のスマホに入っています。それさえあと数年後には・・・。)
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渡航の際の銀塩フィルムの持ち運びには気を遣いました。
今も昔も空港での手荷物検査方法はほぼ同じ、強い赤外線でバッグの中を透かし見られます。これはその赤外線からフィルムを守るためのシールドバッグです。
これも過去の遺物に・・・。
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・・・というふうに、デジタルの急流にいろんなものが流され姿を消してきました。
しかし今(Oct2013←執筆時)も、このホームページを作成している私の目の前には、
20年近く壊れずに頑張る17inchのブラウン管ディスプレイが、マルチモニタの一部として鎮座しています^^
(Apr2020追記:先日ついに処分しました。まだ使おうと思えば可能でしたが、空間効率・作業効率があまりにも悪すぎますので。お疲れ様。)
~~~ おしまい ~~~