一方、応急復旧を担う給水課の職員たちにとってのゴールテープはすぐそこに見えていました。
この時点で断水未解消の対象は、奥白井谷地区の最奥部となる6戸14名になっています。
翌12日には、並行して行われている他の復旧工事と折り合いを付けながらも少しずつ前進を続け、残りは戸数・人数ともに一桁の4戸8名に達しました。その中には避難所暮らしが続き不在の世帯も含まれています。そのため、避難所に赴いて応急復旧の意向を確認しながら進めるという細やかな配慮も必要でした。
13日には残り3戸6名、そしてついに断水発生から40日後の8月16日夕刻、奥白井谷地区での応急復旧作業が終わりました。目標としていたお盆には間に合いませんでしたが、これで断水は全て解消されたのでした。
残るは、三間地域の飲用制限解除のみです。
ー この記事の原文は水道産業新聞2021年(令和3年)12月6日版(第5544号)に掲載されたものです ー
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