05.マン島/Isle of Man

2019-30年ぶりの欧州一人旅

***26 May.2019***

マン島、日本の二輪界、そして私にとって特別な島です。
ホンダから始まったオートバイの世界進出、その第一歩がこのマン島だったということを、知らない人がほとんどではないでしょうか。
私が生まれた1959年は、今でもここマン島で行われている公道レース、マン島TT(ツーリスト・トロフィー)レースに、ホンダが初めて参戦し世界への挑戦を始めた年でもあったのでした。
*
それからちょうど60年、自身還暦を迎えるこの年、妻の理解もあって実現した30年ぶりの欧州一人旅のため、取り敢えず私はフランクフルトまでの往復航空チケットを購入していました。
さて目的地をどこに行こうかなと考えていたら、何と旅行期間とマン島TTウィークが重なっているではないですか!
ホンダ初参戦と私にとって還暦の60年、この巡りあわせに乗らない手はない!と、行くことに決めたのです。
ただ、この渡欧ではほかにも行ってみたい場所がありましたので、マン島滞在はわずか3日間だけです。
しかもその間に予定されているのはプラクティスが1日だけ、レースを見ることができるのか、他に何があるのかなどわからないけれど、「マン島」に行くだけでも意味がある、と向かったのです。
*
その時の様子は、わずかな動画とスライドにした静止画でYouTubeにアップしてありますので、こちらをご覧ください。↓↓↓

ここでは、YouTubeで使わなかった映像・画像や、テロップに書ききれなかったことを中心にご紹介します。

*

マン島への着陸シーンです。

予備知識をあまり持たないままの到着でしたので、マン島の美しさに驚いてしまいました。TTレースだけかと思っていたのが恥ずかしい^^;
*
到着日はプラクティスが休みの日だったのですが、ダグラス市内にバスで着き宿に歩いて向かっている時に、やけにオートバイの排気音がしていました。しかも4気筒エンジンをかなり回している音が。
その時は、オートバイで島に上陸した血の気の多い奴らが走り回っているんだろうと思っていたのでしたが。
*
BookingComで予約しておいた宿は、Glenfaba Guest Houseというちっちゃなところでした。
どうやら私よりも少し歳が下のご夫婦がやっている宿で、到着した時に対応してくれたのは女将さんのようでした。
これまで英語圏には本格的に滞在したことがなかったのでしたが、ここマン島は公用語が英語、容赦のない英語が飛んできます。でも最近覚えた「技」は、最初に自分は英会話が苦手と相手に伝えること。そう彼女に伝えると、ゆっくりと優しく話しかけてくれるようになりました。
*
部屋は3階、エレベーターなどないので、細い階段をえっちらおっちら上がらなければなりません。幸い私の荷物は軽かったのでOKでしたが、大きなスーツケースだったら大変だったでしょうね。
部屋に入ってしばらくゆっくりしていたのですが、窓の外に聞こえる排気音が気になったのと、街歩きに行ってみようとして外出することとしたのです。
それが大正解!玄関先で旦那さんに遭遇し、つたない英語であいさつしたのでしたが、旦那さんは排気音の方向を指さして何かを言っています。リスニングが全くの苦手な私、何を言っているのかしばらくわからなかったのですが、「TT。TT」と何度も言っています。ゆっくり話してもらって落ち着いて聞いていると、どうやら昨日のプラクティスデーが雨だったので今日に順延されたと、この私にもやっとわかってきたのです。
*
私は旦那さんにお礼を言って、急ぎ排気音の方向へ向かいます。

やっていました。マン島TTレースのプラクティス!ついにその場にやってきたのです!!
その様子はYouTubeにまとめてありますので、よろしければどうぞ。

*

さて、お世話になったGlenfaba Guest House、朝食はフルイングリッシュブレクファストです。

2日目、朝食のオーダーで、トマトとビーンズのどちらかを選ぶところ、私は敢えて苦手なトマトをお願いしたのです。おそらく美味しく調理してくれているものと期待して。
それが大失敗!トマトの酸味全開で、私の苦手なところをピンポイントで突いて来られたのでした。
それでも何とか食べたのですが・・・。
で、3日目の朝食では、

きちんとビーンズをオーダーし、美味しくいただきました^^
マン島はUK(いわゆるイギリス)ではなく、英国王室の属領のような位置づけのようです。
でもここでフルイングリッシュブレクファストを味わうことができて良かった良かった。なにせ、これまでの渡欧先の中心はドイツ、そして最近はイタリア、といった具合に、イギリスを本格的に味わったことが無かったのですから。
それにしてもここマン島、アジア系が全くいません。今じゃヨーロッパ中どこにいっても彼の国の人たちで溢れているのですが、ここでは白人以外は私だけのようです。久しぶりにこんな経験をして、超新鮮です。
決勝ウィークになると様相が変わるのでしょうね。

*

レンタルバイクでもあれば走ってみたかったのですが、この時はバスで我慢でした。
TTコースをバスで巡ることにしたのです。

時間の関係でコース一周は無理でしたが、3日間の交通パスを買っていたので半分近くは回ることができました。
ちなみにこのピール行きバスの運転手さん、終点ピール到着時、私が乗り継ぎバスについて質問したところ、本当に親切に教えてくれました。つたない英語しかしゃべれない私相手に。
ピールの街から更に先へ乗車したくて、そのバス停を聞いたのでしたが、どうやらこの日は休日ダイヤで乗り継ぎバスは一時間以上来ないと教えてくれたのです。それでも乗り継ぐならあっち、ダグラスに帰るならここで待てば良い・・・、などと、愛想たっぷりで。
こういう人に触れ合えただけで、来て良かったと思えるのですね。

*

YouTubeへも画像を上げていますが、ピールの街では夕食をとりました。

この写真を撮った時は二人掛けの席の向かい側は空いていたのでしたが、このあとどんどんお客さんが入ってきて、ついには私の前には私と同世代で髭をたくわえたごっついバイカーが相席で座ったのです。
この大きなレストランの中で東洋人は私一人、というか島中で私だけだったのかもしれませんが・・・。
思い切って話しかけてみると、彼は身なりとは違った優しい口調でイングランドから来たと私に言います。その後もいろいろと話しかけてはみたのでしたが、口数の少ない彼、あまり盛り上がりません。
ちょうど私の料理ができあがったので、わたしも黙って飲み食いに徹したのでしたが、せっかくの相席という面白い展開になったのに、残念な結果となってしまったのでした。

*

店を出たのは21時頃。外はやっとお日様が低くなってきたようです。これまでいつも渡欧時期は初冬のローシーズン、夜が早く朝が遅いのですが、その真逆は新鮮です。
写真には真っ赤なミニが写っていますが、この島はミニが多かったですね。

*

滞在中、至る所でオートバイが走っていたのですが、一体全体TTウィーク中にどれだけのオートバイが上陸するのでしょう。主にブリテン島からフェリーで来ているようなのですが。

オートバイで来たい!

*

ということで、
最後はロナルズウェイ空港からの離陸シーンを機窓からどうぞ。

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました