【世界遺産チンクエ・テッレ(イタリア)と遊子水荷浦(宇和島)】

日々の出来事

 先日(2022/1/16)のTBS系列 “世界遺産” で、3年少々前の2018年初冬、私が単身訪れた北イタリアのチンクエ・テッレ(Cinque Terre=5つの土地)が紹介されていました。
 その時、私は嫁・娘と3人でイタリア・フィレンツェのB&Bに滞在中、そして嫁・娘のアウトレットモールショッピングに同行せず、生憎の雨ではありましたが、別行動で当地の集落の一つマナローラを訪れたのでした。

マナローラ後背地の「段々畑」
マナローラ段々畑の農業用モノレール
マナローラ段々畑内の石段

 ここの延長6700kmに及ぶ「段々畑」は、先人の多くの苦労と汗で形成されたそうなのですが、私の住んでいる宇和島地方の山々も私が子どもの頃までは同様の状況でした。現在、そのほとんどが木の多い茂る山に戻っていますが、一部、遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の「段畑」だけに往時を偲ぶことができます。

遊子水荷浦の段畑
遊子水荷浦段畑の農業用モノレール

 もしその多くが残っていたら、チンクエ・テッレを凌ぐ世界遺産になっていたのかもしれない・・・、と少しだけ思いを馳せていましたが、水荷浦段畑の保存に関係されている皆さまや先人達の苦労話を思い出し、また、マナローラ現地に設置されていた往年の農作業風景写真やTV“世界遺産”を見ると、それがいかに甘い考えなのかという現実に戻されました。

マナローラ集落内のスロープ手すりに設置されていた往年の農作業風景写真

 世界遺産とはいかに凄いものなのか、身近なもの・ところからも計り知ることができます。

Cozy
Cozy

 マナローラを訪ねた時、折しもそこには ”かの国” の団体客が大挙押し寄せていて、「ここはどこの国なの?」と思わせられるほどでした。
 ま、そこを訪れた私も外国人には違いないのですが、それでも外国を含めて、旅には独りか数人だけで出るよう心がけています。
 人波も景観の大きな要素、そしてそれは環境の一つでもあります。観光が現地の環境を壊さないように、私を含めたみんなが注意しなければならないことを、この日マナローラが私に見せてくれた “景観” は教えてくれました。

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