【楽天モバイル】UN-LIMITを4か月使ってみてのレビュー~Rakuten CASAのIPv6問題プチレビューも~

日々の出来事

ドコモauソフトバンクに続く4番目のMNO(移動体通信事業者)となった楽天モバイルUN-LIMIT」への乗り換えから、既に4か月近くが経過しました。(2020.9.11現在)
最初の10日少々の感想(→「楽天モバイル「UN-LIMIT」2.0は田舎の還暦ジジィにピッタリ」)で『乗り換え成功』としていた私がさてどうなったか、についてレビュー第二弾をまとめました。

結論としては、かなり『びみょー』な状況に変わってきています。

Cozy
Cozy

なお今回の記事も、あくまで個人的な価値観・感覚に伴うもので、しかも、まだ発展途上の楽天モバイルに対する期待を込めたものであるということを、最初にお断りさせていただきます。

1,いったい何が気になるの?

1)あっと驚いた楽天回線エリアBand3の到着!

当初のプレビューの最後に心配事として記していた、「今後の心配事としては、楽天回線エリアが私の住む田舎にも広がってきた時のことです。一番困るのは、自分の居住エリアがそれにかかるのか・かからないのかという中途半端な状況になった場合に、電波が不安定になるのではないかということ。」が、今まさに現実となってしまっています。

パートナーau回線の速度制限状態(上下スピード1Mbps)でも、安定して使い放題だったので十分だったのでしたが、そんな平和な日常が何の前触れもなく突然破壊されてしまいました。

宇和島のような辺境の地に楽天Band3が来るのは、数年先と見込んでいたのが、なんと松山の中心部に続いて宇和島にもやってきたのです。今治や新居浜のような人口の多いところに先駆けて、愛媛県内で2番目に。

愛媛県内

宇和島市内

で、どうなのか。
そうです、不安定さが甚だしいのです。屋外の条件の良さそうなところでは『まぁ、いーだろ』レベルなのですが、屋内の1階では『くそがぁ!』的状況なのです。木造安普請の建物にもかかわらずです。

しゃーないか状態

くそがぁ状態

パートナーau回線Band18ならば速度調整ができていたので、普段は1Mbps、必要に応じてリミット解除すれば安定して意図した通信環境を保てたのでしたが、これではきついですね。

2)着信しない!

困ったのは相手からの着信がたまに無鳴動で切れること。
一応着信履歴は残るので、あとで気が付いたときに折り返し電話すれば良いのですが、急ぎの用事の場合は困ったことになります。

サポートデスクに問い合わせると、電波の状態とアプリ、その両方の改善が必要になっているらしいので、致命的な無鳴動着信がありませんよーにと祈るほかは、今のところ無いようです。トホホ・・・

3)今の状態では移動体通信とは呼べない!

さてさて、田舎に住んでいてもう一つ困ったことがありました。

宇和島市内は良いのですが、少し山の方に入っていくとauの電波も飛んでこないところが、ここらにはザラにあります。
auを含めた3大キャリアならば、一度圏外に出ても再び戻れば自動的に電波をつかんで通信が回復するのですが、楽天様は違います。回復しないのです。

回復させるにはスマホ本体の再起動が必須のようです。

このようにサポートデスクもこのトラブルを把握していて、田舎だけではなく都会の自社・パートナーエリアの往来でも同じ事象が報告されているようです。
状況を隠蔽しないできちんと回答してくれているのは大きく評価できるので、発展途上であるがゆえのサポートデスクの苦しい回答に、これ以上突っ込むつもりはありませんが、これでは“移動体通信”とは呼べませんよね。

むしろ無料期間の今は、電波状況の良い場所で固定電話として使う方が良いのかもしれません。

4)苦SOアプリ!

そのほか、サポートデスクへの問い合わせは“my楽天モバイル”アプリのチャット機能を利用するのですが、チャットの過去スレが消えていたり、散々待たされたのちに届いた回答の通知が突然届かなくなってしまったり、不具合が次から次へとでてきます。

それと電話発信を含めた総合通信アプリの“Lakuten-link”、そのオープン画面がSMSだったり連絡帳のグループ分けが反映されなかったり、その代わり根本的な不具合を解消しないでニュースやウォレットを加えてみたり、この肝心な二つのアプリを改善するつもりがあるのか無いのか、この事業者、移動体通信の本質から外れたことばかり一生懸命やっているように見えます。まさに意味不明。

ま、それでも少しずつ両アプリの改善は進めているみたいなので、これもやはり無料期間の人柱になったことを加味して諦めるしかないのでしょうね。

2,どうにかして改善できないの?

1)RakutenCASA

楽天モバイルでは、基地局増設を補完するようWi-Fi機能付き「屋内4Gホームアンテナ」(フェムトセル)を、実質無料で希望者に提供しています。

ただ、固定回線が楽天ひかりって条件が付いていますが。

我が家はひじょーに遅ればせながら、今年6月下旬にやっとYahoo!BBのADSLから光回線、しかも楽天ひかりというあまり評判のよろしくないコラボ事業者に乗り換えました。
楽天ひかり、巷で超絶速いと評判のNURO光ほどではないものの、IPv6での有線ならば下り300Mbpsから時には600Mbpsと超早のため、ゲーマーでもない私に今のところ文句はありません。

問題は楽天ひかりとRakutenCASAの相性でした。

当初は、NTTのルーター一体型ホーム光ゲートウェイに直接つないで使用を始めたのでしたが、いかんせん通信速度が低すぎます。何度も再起動したり設置位置を変えたりして試してみたのでしたがどんどん遅くなっていき、最終的には全くLTE電波を発しなくなってしまったのです。
RakutenCASAのサポートに電話をしてみたところ、外付けルーターに変更して試したこともあったことから、それが基地局変更と取られて停波につながったと一度は言われましたが、その前から電波が微弱だったことを根気よく説明し、最終的には機器異常で交換となります。

これで解決!と思ったら大間違い。。。
交換品を接続したところ、最初は順調・・・、いや!すぐにつながらなくなったのでした。

サポートに電話して色々と状況を説明したところ、どうやらその時のルーターとの組み合わせに根本的な問題があるとのことです。
当初つないていたのはNTTのルーター一体型ホーム光ゲートウェイ。これはまだ楽天ひかりのIPv6に対応しておらず、IPv4での運用でした。
ところが楽天ひかりのIPv4、これ、夜間は使い物にならないくらいの遅さとなってしまうのでした。乗り換え前にその悪評は調査済みだったのでしたが、まさかここまでひどいとは・・・、なめていました。

そいうことで光ゲートウェイのルーターを切り、契約時特典でもらえたNECのIPv6対応外付け無線ルーターを使い始めていたのでした。
IPv6は実に快適、先ほど言っていたような超速でつながります。

でも・・・、このIPv6こそがRakutenCASAのLTE電波を停めてしまう原因だったのです。
詳しいことはよく理解できていませんが、楽天ひかりのIPv6方式である“IPv6 over IPv4”とRakutenCASAの組み合わせだと、LTE電波を発することができない!!というのが楽天側の調べで分かったそうなのです。

ありぁー、てことは、楽天ひかりと楽天モバイルを契約している私に選べる道は2つだけ。
●IPv6からIPv4に戻して、夜間の爆遅を我慢する。
RakutenCASAを眠りにつかせて、屋内全てにWi-Fi快適網を構築する。
私は後者を選びました。いずれRakutenCASAのファーム更新で解決されるのを願って。

それにしても、それぞれの担当セクションがバラバラに動いて一体感が無い楽天モバイル、この事業者を担当省庁はよく認めたものです。いや、申請側が上手にカモフラージュしていたのか、それともトップが・・・。

2)サポートデスク

my楽天モバイルアプリのサポートチャット担当者よく頑張っています。社内のごたごたとユーザーの接点で、私みたいな奴らに「あーだら、こーだら」言われて、本当に板挟みで可哀想です。
でも不具合は不具合として認めて、きちんと説明してくれるからこそユーザーは我慢できるんですよね。

一方のRakutenCASAのサポート電話担当者、こちらは最初の頃不具合を隠し通すという姿勢でした。
明らかな機器異常に対してもこちらの通信環境のせいにしたり、調査を約束したものの放置のまま期限を数週間過ぎてみたり、歳をとって丸くなった私も、流石に堪忍袋の緒が切れてしまったのでした。
おそらくオペレーターのおねぇさん達は、マニュアルに従って回答しているのでしょう。でも私が切れてからは上役の人が対応してくれるようになりました。
その方は丁寧に宅内の接続状況を一つ一つ確認してくれ、技術的な面から原因を特定しようとしてくれました。そこでやっと先ほどのIPv6問題がわかったのです。
彼と話をしていてわかりました。やはり横の連絡が取れていないようです。ここでも板挟み状態が発生しているようです。

この会社、本当にまともな第4のキャリアに成長するのでしょうか。

3,で、解約するの?

発展途上のこの事業者を一緒に一人前にしてやっているという使命感、いや、人柱となった諦め感で、致命的な不具合に見舞われるまでは、このままお付き合いを続けていくような気がします。
このプランの最大の魅力、海外での使い勝手の良さを確認するまでは、逃げるわけにはいきません。

というか、1年間無料の甘い罠にかかってしまったからには、それも運命とあきらめるしかないのかもしれません。

Cozy
Cozy

最後に今回も・・・、
人それぞれ価値観は全く異なっているのは言うまでもありません。
どなた様もいつ・どこで・どれを・・・、などとご自身でお考えの上で、納得してから行動にお移りくださいませ。

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