【楽天モバイル】UN-LIMIT使用１年過ぎレビュー　～Rakuten CASAのその後も～

提供開始後１年弱で契約数が300万人を越えた、第4のMNO（移動体通信事業者）楽天モバイル「UN-LIMIT」プラン、私もこの5月には契約から1年が過ぎました。
当初の感想（→“楽天モバイル「UN-LIMIT」2.0は田舎の還暦ジジィにピッタリ”）で『乗り換え成功』とし、その後『びみょー』な状況（→“楽天モバイル「UN-LIMIT」を4か月使ってみてのレビュー”）に陥っていた私でしたが、完全無料期間終了後の人柱が果たしてどうしているか、それをレビュー第三弾としてまとめました。

今回もまずは結論！ズバリ『今の条件なら使い続けますよ』です。

１，お困り事はどうなったの？

１）楽天回線エリアBand3のその後

予想を裏切って、この辺境の地に愛媛県内で2番目という早期に突然やってきた楽天Band3でしたが、その後もエリアを広げ続けてきました。

そして当然でしょうが、非常に不安定だった電波が安定してきたのです。

スピードも申し分ありません。

それと楽天回線エリア外では、パートナー回線auのBand18が相変わらずの安定感を見せてくれています。

２）着信が無鳴動で切れていた問題は？

前回一番困っていたのは、相手からの着信がたまに無鳴動で切れていたことでした。

着信履歴は残るため折り返し電話すれば良かったのでしたが、急ぎの用事など致命的な事態にならないことだけ願っていました。

ただ、現在はこの問題も解消したのか、私の環境下では発生していません。

３）圏外から戻った時に回復しなかった問題は？

辺境の地では、少し山の方に入っていくとパートナー回線のauの電波も飛んでこないところがザラにあり、その完全圏外から戻った際に通信が回復せずに都度都度再起動が必要だったのも痛い問題でした。

ただ、こちらも私の環境下では発生していません。

４）苦SOアプリはどうなった？

悪名高い（かった？）チャットでのサポートへはその後ほぼ連絡することがなくなったので、“my楽天モバイル”アプリがどう改善されているのか、正直なところよくわかりません。

一方の総合通信アプリの“Lakuten-link”はというと、オープン画面がSMSで固定されていた問題は解消しましたが、リンクするGoogle連絡先のグループ分けは相変わらず反映されないようです。
改善するつもりは無いのでしょうか？

２，お眠りいただいていたRakutenCASAは？

１）おさらい

楽天モバイルが実質無料で希望者に提供している、Wi-Fi機能付き「屋内4Gホームアンテナ」（フェムトセル）RakutenCASA。
楽天エリアの電波が不安定だった前回こそ、その威力を発揮してもらいたかったのですが、指定光回線だった楽天ひかりの“IPv6 over IPv4”とRakutenCASAの組み合わせだと、LTE電波を発することができないことがサポートとの幾度ものすったもんだのやり取りの末判明し、それ以降、威風堂々の姿をした彼にはずーっとお眠りいただいていました。

２）で、どーした？

虫たちが目覚める季節、とある噂を耳にしました。
固定回線が楽天ひかりのみって条件が緩和され、他の光回線でもつなげることができるようになったということ、そして数は少ないものの、IPv6問題が解消されたのかつながったよーという噂です。

私は試しに彼を起こしてあげました。

すると、な、なんということでしょうー！
起こしたあとこちらからは挨拶などせず、また食事などなど何も与えてもいないのに、何の不具合も無く、ずーっとLTE電波を吐き続けてくれるではありませんか！！

彼を眠らせる前、RakutenCASAのサポート電話担当者には改善されたらアナウンスしてよ、ってお願いしていたのでしたが、アナウンスはおろかWebサイトをくまなく見てもどこにもそんな記事は見当たりません。相変わらずのサポートしないサポートなのでしょうか・・・。
ま、それはいいとして、ファームウェアの改善があったのか、それとも何が彼に起きたのかさっぱりわからないままでしたが、それから何ヶ月も経った現在でも、彼は元気に頑張ってくれています。

しかも、Wi－Fiも速度がなかなか出ていますし、威風堂々の姿どおりに彼が吐く電波が強力なのか、狭い間口で長～～い奥行きの我が家では、彼を２階の真ん中付近に置いておけば、家の隅々まで快適なWi－Fi域が広がります。

これまでは２台のWi－Fiルーターを利用して、家中にWi－Fi環境を作り上げていたのでしたが、今では彼１台でも運用できちゃいます。

一方、本来のLTE電波改善の効果はというと、Wi－FiがあればRakuten-Link経由で電話はつながるので、自宅での改善にどんな意味があるのかわかりません。
ググってみると、試してないものの、緊急通報やフリーダイアルを使えないとかありましたが、安定していると少なくともココロは安定しますので、平穏な毎日を過ごすのに彼は手助けをしてくれているのだと感じています。

ちなみにRakutenCASAでのLTEの速度は、次のとおりまずまずです。

ただ、UN-LIMITプランがⅥになってからは、このRakutenCASAから発せられる電波もデータ利用量に加えられてしまいます。
１回のスピードテストで0.1GB消費しますので、清水の舞台から飛び降りる気持ちで計測しました。もったいなー。。。

３，で、で、今後どーするの？？

docomoやauのことはよく知りませんが、ツーカーからJ-PHONEを経て天下のSoftBankに至る道のりがいかに大変だったか、つながらないのが当たり前の時代からお付き合いしてきた私は、身をもって知っています。
楽天モバイルは、そのSoftBankが何年もかけて成熟させてきた通信環境の整備を、とてつもなく短い期間でやろうとしているのですね。
パートナー回線で助けてもらっているのは事実ですが、私みたいな人間からあーだらこーだら言われ続けながらも、何とか１年で使える状態に持ってこられたのは、担当の皆さんの頑張りがあったからなのでしょう。
ただとんでもない山奥でも携帯電話がつながるというこのご時世、悠長なことをやっていたら世間から見放されるのは想像に難くないことも事実でしょうね。

最初の１年間無料という甘い罠、そして１GBまでのデータ利用ならば０円という次なる罠にも引っかかり続けている私、今の条件ならば、このまま無料道を極めるつもりであります。
人柱の使命感と共に。
ちなみに１年の無料期間が終わった先月は、ステイホームのおかげかデータ利用が１GBを切り、０円を達成！しています。

そして新型コロナのワクチン接種が進んだおかげで各国の入国制限が緩和されつつある今、頃合いを見計らって海外へ赴き、まだ試していない海外での使い勝手の良さを確認しなければなりません。

だって便利ですよね。Wi－Fi環境さえあれば、国内からだけでなく全世界から日本に無料で電話できるのですから。しかもIP電話と違っていつもの電話番号で。

おまけ
バンドの再編成と楽天モバイルのプラチナバンド獲得問題、どうなるでしょうーか・・・。